除草剤はどの種類がおすすめ?

農業

皆さん、雑草の駆除方法はどうやってされていますか?
温かくなってきて、さらに暑くなってくると、雑草たちはドンドン育ってくれますよね。
暑い中での庭や畑の雑草駆除はとても大変!
そこで、今回はおすすめの『除草剤』についてご紹介していきます。
初心者の私も今回の勉強をして安全に使うことができました。
目的や用途にあった除草剤を選んでください。

◆除草剤を選ぶ時に知っておくと便利な除草剤の原理と特性

「茎葉処理剤」か 「土壌処理剤」の違いは?

    • 茎葉処理剤:すでに生えている雑草にまいて、枯れさせる除草剤
    • 土壌処理剤:まだ雑草が生えていない土にまいて、雑草の発芽を抑制する除草剤

「接触型」か「移行型」の違いは?

    • 接触型除草剤:効果が出るのが早いが、かけむらに注意する必要がある
    • 移行型除草剤:効果が出るのが遅いが、多少のかけむらがあっても問題はなく雑草全体に巡り根まで枯れさせる。

「即効的」か「遅効的」の違いは?

    • 即効型除草剤:多くが接触型除草剤
    • 遅効型除草剤:多くが移行型除草剤で、効果が表れるのが遅いので雨の影響を受ける

「残効性」と「残留性」の強さの違いは?

    • 茎葉処理剤:残効性が短く、すぐに次の雑草が生えてきやすい。
    • 土壌処理剤:残効性が長く、一般的には10日~30日効果が持続し雑草が生えない。

「選択性」か「非選択性」の違いは?

    • 選択性:作物に対して安全性が高く、雑草のみに対して効果的に働く。
    • 非選択性:触れたもの全てを無差別に枯れさせてしまう。

除草の原理と作用機序からみる安全性は?

除草原理は大きく分けて下記の2通りがあります。

    • 植物エネルギー供給系に作用するもの:光合成阻害、過酸化物生成、呼吸系阻害など)
    • 成長・発達系に作用するもの:細胞分裂阻害、アミノ酸合成阻害、植物ホルモンの撹乱など

この中で、「光合成阻害」「アミノ酸合成阻害」「植物ホルモンの撹乱」の3つの作用機序は、植物だけが持つ働きに対する作用なので、人や動物には安全性が高いとされています。

◆除草剤はどのように選べばいいのか?

目的を明確にして選べば安心して使うことができます。
今回は、庭や畑のすぐに使わない場所などに使用する目的で下記のようにしました。

    • すでに雑草がと生えている      ⇒ 茎葉処理剤
    • 完全に根まで枯れさせたい      ⇒ 移行型
    • 特に除草を急いでいない       ⇒ 遅効性(移行型)で問題ない
    • 出来れば安全性も留意したい     ⇒ 光合成阻害やアミノ酸合成阻害などの機序
    • 使わない場所なので全て除草したい  ⇒ 非選択性の薬剤
    • 生えている雑草はススキなどのイネ科 ⇒ イネ科に効果のある除草剤

結果⇒ 強力な移行型の除草剤「ラウンドアップ」や「サンフーロン」がおすすめ!

今回の様に目的がわかってくると除草剤を安心して選ぶ事ができますね。
後は、お値段や使う量にあわせて購入すればOKです。

◆除草剤「ラウンドアップ」や「サンフーロン」の特製

分類項目分類結果
系統アミノ酸系
有効成分グリホサート
殺草作用アミノ酸の生合成阻害
適用草種一年生雑草(イネ科) 〇
一年生雑草(広葉) 〇
多年生雑草(イネ科) 〇
多年生雑草(広葉) 〇
処理方法茎葉処理剤
接触型 or 移行型移行型
効果発現の速さ遅効性(7~10日以上)
効果の持続性無し
土壌中の移動性/残留性小 / 小
選択性の有無非選択性
人畜毒性普通物

農耕地用で最も人気の商品です。ランキングでは常にトップの定番人気の除草剤です。野菜・果樹ともに数々の登録作物があるため、ほとんどこれ一つで十分なほどです。お庭の脅威『スギナ』や『竹』も退治できます.
はじめて除草剤を使う場合は、まずこちらからで問題ありません。

◆除草剤の散布方法

安全対策はしっかりとしましょう!

    • 汚れてもいい長袖の作業服
    • マスク
    • ゴーグル
    • ゴム手袋・ビニール手袋
    • 軍手 ⇒ ポイントを絞って使いたい時に、しみこませる用

散布時期は?


葉茎から浸透させるという特性上、雑草が十分に生えそろってからのほうが効果的。気温が低いと効果が下がることもあります。
雑草が茂っている状態で使う必要があります。
雨が降りそうにない、風のない、天気の良い日に。

散布方法は?

ラベルに表記された農縮率を守り、雑草に散布していきます。
場所や広さなどに合わせて以下の方法がおすすです。

    • ジョウロ:お庭のある一角に散布する場合
    • 霧吹きなどのスプレー:狭い範囲を転々と散布する場合
    • 噴霧器・散布機:ある程度広い場所に散布する場合は一番おすすめです。
    • 軍手:細かい場所に散布する場合におすすめです。
      ゴム手袋の上に軍手を装着して除草剤を染み込ませ、垂れないようによく絞ります。そのままターゲットを掴み、下から上にゆっくりと触ると飛散を最小限に抑えることができますよ!

◆知れば除草剤は怖くない!

こうしてみると、怖いことは何もありません。特性や散布を理解して、上手に付き合っていけたらいいですね。
雑草駆除が格段に楽になりますので、是非ご活用ください。

ここまでお読みいただき本当にありがとう御座いました。

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